カリカリ梅の作り方 パート2(東北風)

小梅や中ぐらいの梅をカリカリに漬ける方法をご紹介
青森出身のおばあちゃんに教わったレシピをご紹介します

梅を潰して漬け込むという一風変わった漬け込み方ですが、
赤紫蘇の風味が豊かで、おいしくいただけます。

 

材料・道具

生梅:1kg
カリカリ梅を作る際、何よりも大事なことは”鮮度”です。
青くて堅い梅でないと、うまく漬かりません。

卵の殻:卵2個分
ホワイトリカー(35度):50〜80ml
あら塩(赤穂の天塩を推奨):120g〜150g(12〜15%)
※お好みで増やすのは可)
※甘めに作るときは、塩の分量と同量の氷砂糖を使います。

赤紫蘇:2袋(束)
あら塩:50g(赤紫蘇の塩揉みに使います)

竹串(なり口を取るのに使います)
しゃもじ(梅を割る時に使います)
ガーゼ(卵の殻を入れます)
フリーザーバッグまたは密封容器
重石:500g〜1kg(ペットボトルや小石。容器に合わせて)

 

卵の殻を準備

 
まず最初に卵の殻を用意します。卵の殻を使うことによって、
梅が柔らかくなるのを防ぎ、カリカリになります。

卵の殻は、内側に付いている薄皮をきれいに剥がして、水洗い。
その後、天日によくあて、乾かします。
1〜2日干して、カラカラになったものを砕いて、ガーゼに包んで使います。

※卵アレルギーの方は、市販のにがりでも代用できます。

 
卵の殻の準備を始めたら、八百屋さんに小梅を注文してください。
鮮度が大事ですので、青くて堅いものを注文してください。

青くて堅い梅を入手したら、いよいよ漬け込み作業に入ります。
お洗濯等、お忙しいとは思いますが、梅優先でお願いいたします。

入荷日を聞いて、その日に漬け込み。
これが「カリカリ」の食感を楽しむ秘訣です。

荻窪 鈴木青果店では、カリカリ梅用の梅の通販を承っておりません。
直接ご来店頂けるお客様につきましては、ご注文を承っておりますが、
その他地域にお住まいの方は、恐れ入りますが、
ご近所の八百屋さんにご注文ください。
梅の下ごしらえ

 
なり口をとった梅を、半日(6時間程度)水につけてアク抜き。
アク抜き後、ザルなどで乾かします。

※アク抜きの時間は梅の種類によって異なりますので、
梅を買う際、八百屋さんで聞いてみてください。

 
梅を乾かしている間に、赤紫蘇の下ごしらえをします。

赤紫蘇の下ごしらえは、
梅仕事(レシピ) > 赤紫蘇のレシピ
にてご確認ください。
 

つくりかた

 

まずは「梅の種取り」をします

まな板の上で、しゃもじを使って、梅を潰しながら種を取り除きます。
金属製の道具は一切使わないようにしてくださいね。

全ての梅を潰し終わったら、漬け込み作業に入ります。

○秘密兵器発見! フザワさん情報ありがとうございます ( ^ – ^ )/
こういった便利な道具があるんですね。

「写真」 梅割り 写真提供 : 上井草リビング&キッチン フザワ さん

「梅割り」という道具だそうです。
サイズは 長さ50cm 幅7.5cm 高さ6.5cm(柄を使うと31cm)

大量に漬ける場合、さすがに一粒一粒潰して種を取るのって
たいへんだから、そんな時に”もってこい”の道具ですね。

梅の漬け込み

普通の梅干しを作る時と同様に、漬け樽の底に軽く塩をふります。
次に漬け込み作業に入りますが、ここもちょっと違います。

先ほど塩もみしました赤紫蘇を指で広げ、
先ほどの潰した梅を包みます。

この包む作業を繰り返しながら、樽に一並べ。そして塩をふります。
氷砂糖を使う場合は、塩と一緒に入れます。

包んで、並べて、塩をふって。

この作業の繰り返しで真ん中まで来たら、
ここで用意しておいた、ガーゼに卵の殻をくるんで入れます。

その後は同様に、
「包んで、並べて、塩をふって」を繰り返してください。
(上に行くにしたがって、塩の分量を増やしてください)

最後に、重石をのせます。
ここまでで、第一段階終了!おつかれさまでした(^-^)

梅酢が上がってくるまで、早くても3日程かかります。
毎日1〜2回、重石と落としぶたを取って、
平均的にお塩がまわるように、容器をあおるようにゆすってください。
(ちょっと力仕事ですが、漬かりが早くなります)

梅酢が落としぶたの上まで上がってきたら、
塩揉みした赤紫蘇を容器上部に入れ、
重石を半分にして、冷蔵庫に入るぐらいの小さい容器に移し替えます。

赤紫蘇の塩揉み方法は、
梅仕事(レシピ) > 赤紫蘇のレシピ
にてご確認ください。

1ヶ月もしたら、重石は外してください。これで出来上がり。
新漬けの香りと歯触りを楽しみましょう♪

あとはそのまま冷蔵庫に入れて保存出来ます。
(3ヶ月ほどで食べきった方が美味しくいただけます)

 

このレシピのコツ

・カリカリ梅を作るには、梅の鮮度が重要。
せっかくカリカリを期待したのに、なんかふにゃっとした感じになってしまったり、ゴムと言うか、乾いてしまったかまぼこと言うか、あの変な歯ごたえになってしまったり。これらの原因は、梅の鮮度でございます。

欲を言うと、どんな旅(流通)で届いたか?収穫後の出荷で翌朝着いたものなのか?までは、知っておきたいかなと思います。その道のプロ、八百屋さんに頼んで、新鮮な梅を仕入れてもらってください(^-^)

・保存について
常温でも保存出来ましたが、昨今の住宅環境を考えると、環境によっては痛んでしまう恐れがありますので、夏場の室内温度が高いお部屋にお住まいの方は、「第一段階終了」の段階で冷蔵庫に入れて保存してください。
(冷蔵庫の扉がおすすめ=冷蔵庫を開ける度に揺すってくれますので・笑)

 

いちばんやさしい 梅干し・梅酒・梅レシピ" title="いちばんやさしい 梅干し・梅酒・梅レシピ
基本のカリカリ梅レシピは、梅レシピ本の36-37ページに掲載しています。
書店またはお近くの図書館でご覧いただけたらと思います(^o^)/
amazonへのリンク→「いちばんやさしい 梅干し・梅酒・梅レシピ


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