2011年の春、上野にパンダがやってくる♪

今年の春先は「春の雪」で、梅の樹たちも、梅農家のみなさんも、とんでもない状況だったので、「かなり嬉しい報告」を書ける状況ではなく。

でも、

収穫も無事に終わったので、
そろそろ書きます。

ランラン&カンカン来日から
39年目の春。

祝!上野にパンダが来るっ!

どんな名前になるんだろ(^-^)
子どもたちから募集するのかな♪

パンダって、きりがないぐらい不思議な事だらけなんですよ。
人間よりも先に生まれているからわからない事が多くて当たり前かもだけど。

例えば・・・

他の動物のように群れを作らず単独行動、
でもコミュニケーションはそこそこ好き。

元は熊。いつも一人で生きているので本能としての気性は荒いけど、
基本的には争いを好まないから目のクマで威嚇してみる。

進化の途中で草食(生命力の強い竹)に偏ったけど、
実際は腸が短いから吸収率が悪く、大量に食べないと体を維持できず。

当然、そんな食生活だから栄養(脂肪)を蓄えられず、
熊なのに冬眠できず。

赤ちゃんに栄養が行き過ぎてしまうと母パンダがもたないから
生まれる時はとんでもなく小さくて。

小パンダが生まれると、数日は不眠不休で愛情を注ぎ、
大きくなるまで(二年ぐらい)は育児に専念する子煩悩な母パンダ。

子どもの頃は活発な子だけど、
大人になるとぐうたらで、竹やタケノコを食べ、寝るという毎日。

繰り返し(最初に戻る・笑)

何となくほのぼのなんだけど、生活環境に合わせて
地道に進化してきたパンダ。

学ぶところはたくさんあると思います。
(個人的に^_^;)

上野に来る日が待ち遠しい私(笑)

上野動物園には永年の飼育経験や研究の成果もありますし(パンダミルク も上野で生まれたし)、そういった研究成果の共有で、パンダの保護にも協力できたら、日中の交流が増えていいんじゃないかなぁと思います。

元々パンダは山の中でのんびり暮らしていたのですが、ヨーロッパ人に「珍しい毛皮」が見つかってしまい、毛皮目的で乱獲ブーム、あっという間に人間によって絶滅寸前まで追い込まれました。

その上、どんどん開発が進んでいく中国。主食である竹は成長スピードが速いので、食料は豊富に思えるけど、100年ぐらいの周期で花を咲かせて全部枯れるという不思議な現象があります。こうしたサイクルに合せて、パンダは森から森へ、山から山へと移動して食料を確保していたんだけど、人が住み始めたり、開発が進んだりして、この移動が出来なくなって、この竹の大量枯死サイクルに遭ってしまった年にたくさん餓死してしまいました。

こうした背景があって、ワシントン条約で保護。取引が制限されていますので、この条約上「プレゼント(無償貸与)」はできず、「レンタル」という形になるため、(テレビなどでしつこく言われているように)ペアで年間一億円ほど必要となります。ちなみに、一般的な「レンタル料」とは異なり、このお金はパンダの本国(中国)で、パンダ保護に使われています。

賛否両論あるのが世の中だけど、この「レンタル料(保護活動への寄付)」は、以前ブログに書きました通り でして、東京都の人口で割ったら、都民一人当たり「8円/年間」なんですよね。これを高いと思うか、安いと思うか。偏った見方をせず、パンダの生態研究と保護活動への寄付と考えたらどうなんだろうかなって。研究対象はパンダだけど、環境問題しかり、いずれはそうした研究の成果が人間の生活にもフィードバックされる事と思うんですよ。

当時「法外な値段」と仰った都知事さん。ありがたい事に方向転換?してくれたらしく、ベビー誕生に繋がればということで、レンタル料を値切ってパンダを上野に呼んでくれるそうで、ちょっと見直しました♪ が・・・単独生活が影響しているのか、とんでもなく面食いなので、ペアリングがうまくいくケースって稀なんですよね・・・頑張って欲しいけど難しいところ(^-^;)

ピラミッドの頂上にいると思い込んでいる人間が、自然の中から学ぶ事はまだまだ山ほどあると思います(^-^)


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